イラスト:星野グミ子

 少し前にツイッター上でこんなハッシュタグが流行った。

 #ジャニーズクソダサゴミグッズ選手権

 ネーミングも酷いが、取り上げられるグッズもなかなか酷い。誰か考えたんだ……と言いたくなるような絵柄やロゴ。用途不明なポンポンのようなもの。

 ツアータイトルがでかでかと書かれた金色のツアーバック……。ジャニヲタであることを隠したいわけではないが、知らない人にまでアピールはしたくない。

 とは言え、SNS上に“クソダサゴミグッズ”の画像を掲載しているということはみんな一応買っているのである。

 中には「買ったけど1回も使用していない……」というジャニヲタもいた。では、なぜ買うのだろうか。

1) とにかく全部買わないと気がすまない。

 アラサーを超えると金銭的な余裕もあるため「まあ、せっかくだし全部買うか……」という感じで購入することが多い。ご祝儀的なニュアンスである。

2) 売れなそうなグッズに限ってメンバーがツアーMCでアピールしてくる。

 まあ、そうだよな……。と思いつつ、「じゃあ、買うか……」となって結局、全部買ってしまう。

3) 買ったときは可愛いと思っていた。

 ツアー中のジャニヲタはアドレナリンが出ているので、冷静に考えたらいらないようなグッズもノリで買ってしまう……ということが多い。

 家に帰って一息ついたときに「これいらないし、どこにしまえばいいんだろうか」と我に返る。

4) ウケる。

 アドレナリンが出ていない状態でも本当におかしなグッズも度々登場する。

 記憶に新しいのが今年のジャニーズJr.祭りで販売されたペンライトだ。和太鼓がモチーフとなっていて握るための柄(え)もなく、もはやペンライトではない。グッズ情報が解禁されたときSNSに戦慄が走ったことは言うまでもない。

 ジャニーズのグッズでは特にペンライトで“事故”が起こることが多い。私が一番印象に残ったのは2005年のタッキー&翼の「愛相曲(セレナーデ)ステッキ」である。

 気になる方は一度調べてみてほしい。

 また、同じく2015年のSexyZoneのペンライトは通称「チンラ」である。ジャニヲタが命名したのだが、なぜそういうネーミングになったかは実際見て想像してほしい。

 結局、理由はどうであれジャニーズのグッズは売れるのだ。

 もしグッズが普通のモチーフで普通のペンライトだったらここまで話題にもならないし、売れたのだろうかとふと考える。

 何かにつけて高度なネタを私たちジャニヲタに提供してくれるジャニーズ事務所。

 文句も言いつつ、それに踊らされる私たち。でも、それが楽しいのである。


<著者プロフィール>
菱ユーキ(ひし・ゆうき)◎ライター。ヲタク経験値レベル100。ジャニヲタ歴30年。アラサーヲタクの代弁使。かつてはメルマガで約1万人以上もの購読者を誇る。

<イラスト>
星野グミ子(ほしの・ぐみこ) ◎イラストレーター。バンドや俳優、アニメなど何かといろんなジャンルの沼にはまりがち。オフィシャルブログを運営中。