クイズ番組・敏腕プロデューサーに直撃!

 各テレビ局、趣向を凝らした内容で人気を博している“クイズ番組”。数々の人気クイズ番組を世に送り出してきた2人のプロデューサーが、今だから話せるウラ話から注目の新クイズ王についてまで、クイズ番組のウラ側を教えてくれました。

クイズ番組の醍醐味は“知的好奇心”を探っていくこと

 人気クイズ番組を数多く手がけてきた元フジテレビ・ゼネラルプロデューサーの王東順さん(70)。

元フジテレビゼネラルプロデューサーの王 東順さん

『クイズ・ドレミファドン!』をやる前、僕は音楽番組をやりたくて、クイズには興味がなかったんです。でも初めての独り立ちしての番組だったので、やるからには、チャレンジしてみようと」

 いざ始めた番組は半年ほど低空飛行。そこで王さんは自分の思いどおりにやらせてほしいと上層部に直訴した。司会に高島忠夫を迎えて『逆さ歌クイズ』『超ウルトライントロクイズ』など画期的なクイズを生み出し人気番組に。

イントロクイズはテープに曲を録音して、ハサミで切ってつないでました。長いかなというときはさらに切って、失敗するとまた録音して作リ直し。音効さんは毎週泣いてましたね(笑)」

 最高視聴率36.4%を誇る『なるほど!ザ・ワールド』のもとになったアイデアは、野球中継中止の際に放送する“雨傘番組”の『クイズウルトラドボン』という番組だった。

「タクシーがバックで走ったら料金はいくらになるか、といった世の中の常識の裏側を探す番組でした。これは『クイズ・ドレミファドン!』が早押しだったので、その逆の時間制限なしでしゃべりまくるクイズができないかと作ったもの。それを『なるほど』でもやってみたんです」

 ちなみに王さんに話が来たのはなんと放送開始2か月前。これからのグローバル時代にふさわしい内容で、さらに科学も取り上げてほしいというスポンサーからの要望を受け、「世界へ出たら日本の常識を超えることが山ほどあるはず」というコンセプトで番組はスタート。当初は視聴率が低迷したが「何も不安はなかった」と王さん。

僕のポリシーは“これまでにない、ほかにない、見たことない”という3つの“ない”。こんなおもしろい番組はほかにないと自信がありましたから(笑)」

 今だから話せる裏話も。

『クイズ!年の差なんて』は、会議で若いスタッフとのジェネレーションギャップを感じたことから生まれた企画。解答してはいけない言葉「NGワード」は、『~ウルトラドボン』での「ドボンキーワード」に源流があるそう。

「クイズ番組ってどうしても地味なので、覚えてもらうために出題の前に毎回“クイズ・ドレミファドン!”とか必ず番組名を言うようにしたんです」と明かしてくれた。

「クイズ番組の醍醐味は知的好奇心を探っていくこと」という王さんは現在、新しいクイズ番組のアイデアを温めているそう。乞うご期待!