最近、身体のキレがなくなったと感じていませんか? 年のせいかしら、とあきらめる必要はありません。キレを取り戻せると、いま話題の「くねくね体操」をご紹介します!

「くねくね」の動きが驚きの効果を生む!

 若いころのようには身体が動かない。子どもの運動会で走ったら転んでしまった。そんなお悩み、ありませんか?

 最先端の科学とユニークな実験で、日常の疑問を徹底的に調査するNHKの人気番組『ガッテン!』では、身体にキレを取り戻すことができると話題の「くねくね体操」をご紹介しました。

「くねくね体操」は、身体を左右に“くねくね”と動かす不思議な体操ですが、いま、この体操が注目を集めています。理由は、この体操をすると得られる驚きの効果。わずか1週間で「身体の動きがよくなる」というのです。

 実際、くねくね体操を取り入れた全国各地の小学校でも、番組の実験でも、その効果が現れています。

3年前から「くねくね体操」を取り入れている都内の小学校。運動能力テストの敏捷性や跳躍力の数値が大きく伸びた。番組が中高年7人にためしてもらった実験でも、1週間で身体のキレが戻るなどの効果が現れた。

大実験!「くねくね体操」で運動神経が活性化

『ガッテン!』では、「くねくね体操」がどれくらい運動神経に効いているのか、運動機能と神経の働きを研究している東京大学教授の中澤公孝さんの協力のもと、実験を行いました。

「くねくね体操」を10分間したあと、脳をさまざまな強さの磁気で刺激したときの神経の反応の変化を調べたところ、体操したあとでは、神経の活性度の指標がアップしていました。「この運動をやったことで、神経の脳からの伝わり具合がよくなったと言えます」と中澤さん。

体操後(右)は運動神経の活性度が高まった。実験協力◎東京大学身体運動科学教授・中澤公孝さん

大事な「体幹」の運動神経を刺激!

 この体操が働きかけているのは「運動神経」です。これは「あの子は運動神経がいい」などと言うときの運動神経(運動センス)ではありません。脳と筋肉をつないでいる実際の神経をさします。運動神経は、脳からの命令を筋肉に伝えている大事なもので、これがきちんと働かないと私たちの身体は正確に動きません。

 ところが、運動神経は使わないと、眠ったような状態になり、身体がどんどん動かなくなってしまいます。ふだんの私たちの生活は、歯磨きや散歩、料理など、だいたい決まった動きになりがち。そのため、いつも決まった神経しか使っていないことになり、ほかの運動神経はいわば“休眠状態”となるのです。

 そこで「くねくね体操」の出番です。この体操は、身体の動きにおいてとても重要なのに、ふだんあまり使っていない「体幹」の運動神経を刺激します。その結果、眠っている運動神経が目覚めて、脳からの命令が正確に筋肉に伝わりやすくなるのです。