戸次重幸 撮影/伊藤和幸

「自分にないものを持っている役を演じられるのは、役者冥利(みょうり)尽きます」

 近代日本文学の世界的大文豪である谷崎潤一郎作品『神と人との間』を映画化。親友に好きな女性を譲ってもらったにもかかわらず、愛人をつくって妻をないがしろにする売れない漫画家・添田を演じている戸次重幸(44)。

「個人的には好きな女性を親友に譲る気持ちはまったく理解できません。添田の行動は親友を思いやってのものではない気がするので、常人には理解できない感覚ですよね」

 同じ人を好きになったら、友達に譲る気持ちはわかる?

「譲られたわけではないですが、学生時代に友達と別れた直後の女性と付き合ったことはあります。一応「付き合うことになったわ」と元カレである友達に伝えたけど、気持ちの区切りもついていたようで「そっか」のひと言で終わりましたね」

潔癖症キャラでも有名!

 戸次といえば、バラエティー番組などで披露する潔癖症キャラでも有名。常人には理解できない部分があるという点では、共通している?

「確かに理解できないと、言われることはしょっちゅうです(笑)」

 レギュラー出演する深夜のバラエティー番組『おにぎりあたためますか』(北海道放送)では、キレイ好きにもかかわらず、トイレに落とした財布を使っていることを暴露されていたが……。

「洗ったものはキレイだという認識だから、汚いとは思いません。でも、その財布はみんなにツッコまれすぎて、捨てましたけどね(笑)。ちゃんと洗ったから、キレイなんだけどな~」

 潔癖症と言われるが、キレイを保つルールはシンプルだと熱弁する。

「キレイ好きの人間って簡単で、買った状態を維持したがるだけだと思うんです。例えば家を買ったとき、部屋に埃(ほこり)はないですよね? だからたまらないようにこまめに掃除をする。それの連続なだけで。それを潔癖症と言われるのが不思議ですよ!」