船戸容疑者らが住んでいた目黒区のアパート。周辺は住宅街が広がっている

 船戸家は今年1月、東京・目黒区に越してきた。以前の住居は香川県善通寺市。船戸容疑者はすでに、虐待の札つきだった。2016年4月に入社した香川県三豊市の冷凍食品会社に在職中、結愛ちゃんを虐待したとして香川県警に書類送検されていたのだ。

「パソコンのシステム関係を担当し、明るく社交的でみんなに好かれる人でしたね」

 と船戸容疑者の人となりを証言するのは元同僚。

長男の誕生で豹変した容疑者

「連れ子がいるのは知っていましたけど、在職中に2度も書類送検されたと報道で知って、信じられない気持ちです」

 入社直前に結婚、同年9月には長男が誕生し、一家は4人家族になった。

「本人は“手がかかるけど家事を分担して妻を助けていかないと”とうれしそうに話していました」(前出・元同僚)

 ところがである。長男誕生直前、結愛ちゃんの異常な泣き声に驚いた近隣住民が児童相談所(児相)に通報をした。

まだ幼い結愛ちゃんと一緒に母親と実父が成人式のときに撮影

 近隣の燃料店の店主は、

「毎日のように泣き声が聞こえてきてね。怒られて泣いているにしては、よく泣くなとは思っていたけど……」

 同年12月には近隣住民の通報から、児相が結愛ちゃんを一時保護した。

「顔から出血し、裸足で外に立たされていたようです。長男が誕生した時期から、船戸容疑者が豹変していった」(前出・全国紙社会部記者)

 翌'17年3月には、偶然通りかかった警察官が、外に出されている結愛ちゃんを発見し、再び一時保護。だが同年7月には自宅に戻ることに。

「児相関係者によれば、母親が迎えに来たときには、結愛ちゃんもニコッと笑ったそうですが、父親を見ると怯えた様子を示したそうです。最初に保護された際には“ばあば(曽祖母)のとこに帰りたい”とも話していたと聞いています」(同・社会部記者)

 結愛ちゃんは自分なりにSOSを発信していた。それを大人が気づけなかった……。