一流大学や一流企業出身だからといって役に立つとは限りません

 3月に入り、いよいよ本格的にスタートした就職活動。さまざまな業界で人材不足が問題視され、「超売り手市場」と言われている日本国内の一方、目を海外に向けると、企業側が求める人材像に少なからず存在する「ギャップ」が浮かび上がってきます。『』の著者、酒井レオ氏が日本と欧米の間にある「就職で問われる資質の違い」を指摘します。

「What do you do?」か「What are you?」か

 欧米のビジネスの場では、初対面の相手に英語で素性を尋ねる際に、「What do you do?」という質問の仕方をよくします。一方、日本では多くの場合、「What are you?」という聞き方をします。

 両方とも日本語に訳せば「あなたは何をされているのですか?」になりますが、実際の2つの意味はまったく異なります。

「What do you do?」は「あなたはどんな行動をして、どんなパフォーマンスをあげていますか?」という意味です。つまり、「人にどんな価値を提供できるのか」という可能性を聞いています。

当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です

 一方の「What are you?」は、肩書を聞いています。「どんな会社のどんな部署で、どんな役職についていますか?」といったニュアンスでしょうか。要は「何者か」というスペックを聞いているわけです。

 日本では圧倒的に後者のパターンが多いのですが、私は「これからビジネスの場で結果を残していくためには『What are you?』ではなく『What do you do?』の視点で物事を見る姿勢を大切にしましょう」と、いつも口酸っぱく伝えています。

 なぜなら「What are you?」の場合、仮に「私は〇〇会社で役員をやっています」などと答えたとして、相手が〇〇会社を知らなければ、そこで話が終わってしまうからです。

 これが「What do you do?」であれば、「銀行で融資案件の新規開拓の営業をして、全米1位の成績をあげました」と答えれば、その先、話がどんどん展開していきます。