イ・ホンギ 撮影/坂本利幸

「僕にとって歌うことには、いろいろな意味があります。仕事でもあるし、幸せになれることでもあるし、歌うことで僕という人間の魅力も感じてもらえる。もし、歌えなかったとしたら……」

 日本でも大人気の韓国発ロックバンド・FTISLANDのボーカル、イ・ホンギ(28)が、約3年ぶりとなる2枚目のソロアルバム『Cheers』をリリースする。

僕が歌わないと俳優だよね。演技もしなかったら、韓国のバラエティー番組に出ているタレント。それもしなかったら、ラジオDJかな。DJもしなくなったら、洋服屋さんしようかな。最後の最後は、ボウリングの選手!

 変わらぬ流暢な日本語で話す。

 日本でも大ヒットした韓国ドラマ『美男〈イケメン〉ですね』をはじめ、日本のドラマ『マッスルガール!』などにも出演する俳優でもあり、本国ではバラエティー番組にも出演するマルチスター。だからこそ、2枚目のソロアルバムが3年ぶりになってしまったのだそう。

「忙しすぎて、この3年をどう過ごしたのか覚えていないです。でも、FTISLANDの活動もしていましたし、ソロでも日本ではコンサートを続けていました。ほかにも、韓国のバラエティー番組で共演させていただいたロック界の先輩との出会いもありましたし、そういう経験のひとつひとつによって音楽的にも成長できたように思います」

 さらにイ・ホンギというアーティストの世界が広がったことを感じさせる今作。リード曲『Pathfinders』のミュージックビデオでは、以前「絶対にやらない」と語っていたダンスを披露している。

事務所の人が練習時間をくれなくて。本当はもっと上手なのに(笑)。ウソ、ウソ。くくくくく。ステージで歌うことを想像したとき、ダンスしたほうがいいと思って自分から提案しました。ダンサーチームにも自分で交渉して。韓国でというか、ヨーロッパでも1番くらいに人気のチームにお願いしたんです」

 彼がキャリア初の挑戦をしたように、恐れず道を切り開いていこうという1歩を踏み出す勇気をくれる曲に仕上がっている。自ら手がけた歌詞の中に“夢や願い事さえ言葉にしない”とあるけれど、実際は?

僕は口にするタイプ。いつも周りに言っていると思う(笑)。それに、ちゃんと実現もしている。もちろん、ぶつかったり、悩んだりもするけれど、自分がやりたいことは全部やっています。運がいいんだと思う。だから、幸せですよね

 そうまっすぐに語るホンギに、最近、幸せを感じたことを聞くと、意外にも……。

ゲームしているとき!(笑)。ロールプレイングゲームなんですけどね。今回のアルバムの中でいちばん今の僕の気持ちに近い曲が『I AM(With CHEETAH)』。恋愛がしたくて。追いかけるとスルッと逃げちゃうような子と、ゲームみたいに駆け引きをしてみたい。でも、今は休みがあっても、ゲームばっかりしちゃうから、一緒にゲームしてくれる子がいいのかな(笑)」