羽田空港を世界一にした“掃除の神様”新津春子さん

 2013年、14年、16年と“世界で最も清潔な空港”に選ばれた羽田空港の清掃リーダー、新津春子さんが8月5日(金)放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系・夜8:57〜)に2度目の出演をする。

 自宅での掃除術をまとめた著書『“世界一”のカリスマ清掃員が教える!掃除はついでにやりなさい!』が15万部を突破。今夏は新華社通信など中国を代表するメディアからの取材が続々と入り「日本の“国宝級”清掃職員」と紹介され、新津さんの生まれ故郷である中国国内でも話題となっている。

 最近では、街で歩いていると「あ、テレビに出ているお掃除の人だ!」と声をかけられることもあるという。羽田空港で現場指導をしていて、「握手してください!」と人垣ができることも。おそらくは“世界一有名な清掃員”となった新津さんの毎日は多忙を極めているという。

「おかげさまで今、たくさんの講演会に呼んでもらっているんですよ。最近では、小学校とか学校も多くて。今の子どもたちは、ぞうきんの絞り方とか、ほうきの使い方とか、基本的なことがわからないの。なぜなら、親から教わっていないから。親自身もやりかたを知らないんだと思いますよ」

 家事のなかでも「料理」は、多くの人が上達をめざしたいと思うが、「掃除」に関しては誰もが見よう見まねの自己流、どちらかというと「しようがないか」という低いモチベーションで行っているのではないだろうか……。

「もったいないですよね。掃除をするとスッキリ気持ちがいい。空間の塵を落とすように、心の塵も落とせる。その気持ちよさをね、もっと親が、学校が、教えていけるといいんじゃないかなと思って、少しでも私がお手伝いできるといいなって」

 人生で大切なことを、清掃という仕事から学んできたという新津さん。小さな子ども、身体に障がいがある人、年をとってうまく身体が動かせない人など、どんな立場の人にでも、気軽に掃除ができるコツを教えていきたいと夢が広がる。新津さんの本の読者には清掃業に携わる人たちも多く、編集部には「勇気づけられた」との愛読者はがきが多数届いているという。

 いつもニコニコと笑顔の新津さんを見ていると、不思議とこちらも笑顔になる。そんな新津さんに直接会える機会がある。初めてとなる「サイン会&ミニトークショー(掃除の実践講習会付き)」が9月4日(日曜日、14時スタート)、ららぽーと豊洲紀伊國屋書店で行われるそうなのだ。

「清掃員のサイン会」――こちらもおそらく“世界初”となるだろう。

写真/家庭での掃除のコツや心得をまとめた新津さんの著書

【著者プロフィール】 1970年、中国に生まれ、17歳で来日。家計を助けるため高校に通いながら清掃の仕事に従事。日本空港テクノ株式会社に入社後、全国ビルクリーニング技能競技会で最年少優勝。羽田空港の清掃を中心に手がけ、同空港が2013年、2014年と連続して「世界一清潔な空港」に選出された功労者のひとりとして活躍。2015年4月からは「環境マイスター」として、後輩の育成にあたる。現在約500人いる清掃人のリーダー。3月に著書(主婦と生活社)を発売。