田舎の超有名な美人が東京に出てきて、20歳までに月に200万円も稼ぐ女優になったら、そりゃ、くだらない仕事はしたくないでしょ。周囲がバカに見えてくるんでしょうね。

 事務所にしたら彼女に合う仕事を持ってきてるつもりなんだけど、2時間ドラマなんかで、私がやんなくてもいい役って思っちゃうと拒否しちゃうんです。それで、お金もなくなっちゃうわけです」

 生活が苦しくなり、桃井さんなど身近な人から1万円、2万円の借金を繰り返した。

少ない額ですが、それが何回も続いていくんですよ。返してもらえないなって思いながらね。僕だけでなく、ほかにも何人もいたと思いますよ。それで、彼女からどんどん人が離れていっちゃう。もしかしたら、そういうことで実家からも見捨てられちゃったのかもしれないですね。

 いろんな人からお金を借りて追いつめられていくわけでしょ。だったらプライドを少し捨てて、心を入れ替えてどんな役でもやってれば彼女の知名度やスキルがあれば、置いてくれる事務所はいくらでもあったと思いますよ。そうすれば、贅沢まではできないとしても生活には困らなかったでしょう。でも、それができなかったんです」

愛犬であるフレンチブルドッグのキミとボク('07年)

 お酒にまみれ、借金を繰り返していた川越さん。そして、最後は薬にも頼っていた。

いま思うと、亡くなる半年くらい前に一緒にドッグランに行ったんです。そのとき川越さんは“うつ病で薬を飲んでいる”って言ってました。1回に処方されている量の倍を飲んじゃうんで、薬がすぐに切れちゃう。

 それで、救急車で病院に運ばれたことも何回かあったって聞きました」(愛犬家仲間のひとり)

 A氏と付き合っているころ、お酒を断つための病院だけでなく、心療内科にも行くようすすめた。だが、当時の彼女は頑なに拒んだという。

「僕と付き合う前に、ある知り合いの女性から“あなた太ったわね。誰だかわからなかったわよ”って言われたらしいんですよ。それにショックを受け、摂食障害というか食事をとれなくなっちゃった。

 僕が付き合っていたころもやせていて、食事はほとんどとらなかった。もともと繊細で人のことを気にする子だったんですが、そのひと言が、彼女をずっと追いつめてしまったのかもしれない。そう思うと、やりきれないです」

 芸能界そして都会で生きるには、彼女はあまりに繊細すぎたのかもしれない─。