左から辛酸なめ子さん、寺井広樹さん 撮影/斎藤周造

あの世でもiPadが使える!?

 終活やエンディングノートという言葉が市民権を得て、生前、死を語ることに「縁起でもない」と忌み嫌う風潮も少し和らいだ昨今。

 時代はさらにその先、つまり“あの世”へと向かっている!? 本書『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)は臨死体験や天国体験、さらには宇宙人体験をした12人に「死後の世界」を取材し、漫画とレポートで明るくまじめに紹介する“死後ガイド”。

 以前から精神世界に興味があり、関連取材経験や著作を持つ辛酸なめ子さん。本書の執筆のきっかけは親族の死が影響したという。

霊界について毎日考えるようになったのは、祖母、母が亡くなった、ここ4〜5年ぐらいからです。祖母が他界後、瞑想(めいそう)中に阿弥陀如来様のような方の周囲に人が大勢集まっているのが見えました。亡くなった人はそうやってあの世に連れていってもらえる、と漠然と考えていましたが、もっと詳しく知りたいという気持ちがありました。そんなときに寺井さんから話をもらったのがはじまりです」

『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』辛酸なめ子・寺井広樹=著(マキノ出版/1400円+税) ※記事中にある画像をクリックするとamazonのページにジャンプします

 一方の寺井広樹さんは、

小さいころから丹波哲郎さんの『大霊界』を見たりして、あの世に興味はありました。ただ、当時から30年近く月日が流れ、あの世ももっと近代化されているのではないか、とふと考えるようになったんです。もしかしたらiPadなどのIT機器が使えたり(笑)。そういう部分が気になって」

「私も好きでしたね、『大霊界』。親族を亡くしたことによって、それがさらに切実になったというか……。さまようことなく、ちゃんと快適ないい暮らしをしているのかな、と気になりはじめた。それなら、臨死体験をした方などに聞けば、もっと具体的にわかるのかもしれないと思って」

 と辛酸さん。きっかけは違えども、死後の世界への強い関心を携えたふたりは“あの世”を巡るミラクルワールドへと突入していったというわけだ。