ブログやツイッターで婚活指南が好評を得ている、ライター・仁科友里さんの短期集中連載「仁科友里の必殺! 婚活仕事人」。第6回は、婚活女子が注意したい自分で自分の首を絞める行動を、横澤夏子から学びます。

心の中に嫌いなオンナがいませんか?

 前回は“メリット”を与えあえる“婚活環境”を作ることを提言しましたが、今日はみなさん自身の行動が、自分の“デメリット”になっていないかをチェックしてほしいと思います。

横澤夏子

 婚活女子のみなさんとメールのやりとりをしていて思うのは、精神的に不安定な人の多さです。女性のメンタルを不安定にする原因はたくさんありますが、原因のひとつに「心の中に嫌いなオンナがいる」ことがあげられます。

 30歳の婚活女子Fさんから、こんなメールが届きました。
 
「彼とは交際3か月です。社内恋愛をしていた元カレとは、結婚を約束して5年付き合っていたのですが、突然フラれてしまいました。今度こそ絶対に結婚をしたいと思います。彼はとても優しく、ご両親にも紹介してもらいましたが、プロポーズはまだです。とてもイライラして、仕事もミスばかりしています」

 みなさんは、このメールに関してどう思いますか? 心情的に理解できるかもしれませんが、客観的に考えてみると、少し変だと思いませんか?

 結婚は“タイミング”で決まりますから(連載第4回参照)、交際3か月では“タイミング”が来ないことは、珍しくない。彼も優しいのであれば、何も心配することはない。そうFさんにお話ししましたが、それでも彼女のイライラはおさまらない。

 詳しく聞いてみたところ、Fさんが元カレにフラれた頃、友人の結婚が決まったそうです。Fさんの不安定さは「彼がプロポーズしてくれないから」ではなく「友人に負けたくないという競争意識」から来ています。

 それではなぜ、Fさんが友人の結婚にそこまで競争意識を持つのかというと、「自分のほうが先に結婚するに決まっている」と強く思っていたからではないでしょうか。根底にあるのは友人に対する“見下し”です。人を“下”に見る人ほど、自分が“下”になったときにブーメラン効果で苦しむことになります。

「嫌いなオンナがいる」というのは、メンタルの不調を招くだけでなく、婚活にとってもマイナスです。具体例で見てみましょう。

SNSでの料理上手アピールにイラッ!

『徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で、お笑い芸人・横澤夏子らがSNS上のイラッとするオンナについて語っていました。

「料理の写真をアップして、料理上手をアピールするオンナ」が気に入らない横澤は、和食が得意なオンナはだいたいヤバい、オムライスはあざとい、チンジャオロースは家庭料理という感じがしないという理由で、得意料理としてピーマンの肉づめをアップしているそうです。

「簡単な家庭料理で、がんばっていない感じがする」という横澤の意見に、MCのHKT48・指原莉乃をはじめとした女性出演者が「ちょうどいい!」と横澤のチョイスをほめます。しかし、女性陣の盛り上がりに反して、MCの男性陣は全く共感を示しません。

 それどころか、フットボールアワー・後藤輝基は「(オムライスがダメで、ピーマンの肉づめがいいとする)おまえの物差しがわからない」と横澤の感覚を理解不能とし、チュートリアル・徳井義実は「(料理の写真が載っていたら)この人、料理できるんやなと思う」と嫌悪感がないことを示す発言をしていました。

 どうして男性陣が女性陣に共感を示さないのか。それは、男性が求めるものが“メリット”であり、どうしてこのメニューをチョイスしたかという“プロセス”については興味がないからです。

 男性が料理に求める“メリット”とは“おいしさ”なので、「食べてみたい」と思わせたら勝ち。あざといとか男ウケを気にしているという女性側の意見はどうでもいいことなのです(婚活に効果的な料理については、拙著『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』をご参照ください)。

『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)。クリックするとamazonの購入ページにジャンプします

 男性側の視点で考えると、仮にさほど料理が得意でなくても、料理の写真をアップすれば「料理ができる」という“メリット”として加点されますが、どんなに料理が得意でも証拠としてアピールしなければ、“メリット”にはつながりません。女性の視線を気にしすぎる思考法を、私は横澤夏考(なつこう)と呼んでいますが、結局自分が損をするのです。

 番組中、自分もさんざんSNS上の嫌なオンナについて揶揄(やゆ)したことを棚に上げ、指原が「こういう怖いお姉さま方がいるから、怖くてアップできない」と言っていましたが、私には「自分がいつも他人を否定的に見ているから、自分も否定されるのではないかと怖くなる」の典型例に見えます。

 婚活とは、男性と結婚の約束を交わすことです。ですから、はっきり言って婚活中は男性の気持ちさえつかめば、後のことはどうでもいいのです。もし、そんなあなたを悪く言う人がいるとしたら、それは婚活的に“メリット”のない人です。女性に過度に気を使うのは、エネルギーの無駄使い以外の何物でもありませんから、婚活中は適度な距離で仲良くすることをおすすめします。

 次回は、「好きな人ができない」ことと“婚活環境”の関係についてお話しします。

 

<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、Twitterで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。2016年8月に男性向け恋愛本(アスペクト)を上梓。