左から歯を抜いた北村一輝、5kg増量の有村架純、増量減量を繰り返す鈴木亮平

《農家に育ったみね子なので、お米のおいしさを知りたいと思い、クランクインする2か月くらい前からちょっとずつお米を食べ始めて。普段はなるべく低糖質で控えていたんですけど、あらためてお米のおいしさを感じました》

 『』のインタビューで、このように語ったのは、有村架純。4月3日からスタートしたNHK朝ドラ『ひよっこ』でヒロインを務めている。

「少しずつ大人の女性になっていく役柄を表現するために、5kg増やした体重を落としながら撮影していたそうです。もともと有村さんは太りやすい体質。体重を落とすのもひと苦労だったでしょう」(芸能プロ関係者)

 彼女のほかにも、多くの役者たちは作品に合わせて体形を変化させている。

 中でも変幻自在に体重を操るのは、鈴木亮平だ。

「'13年公開の映画『HK 変態仮面』の役作りで体重を15kg増やし、体脂肪率を8%に抑えて筋肉が映える身体を作りました。しかし、'15年に放送されたTBS系ドラマ『天皇の料理番』では病魔に襲われる役のため、20kg減。その直後には映画『俺物語!!』で大男を演じるために30kg体重を増やしています」(映画製作スタッフ)

 女優でも安藤サクラが10kgの減量を行っている。映画『百円の恋』では、ニートから女子ボクサーになるまでの生活を2週間で撮影したのだ。しかし、これらの役作りに警鐘を鳴らす声も。医学ジャーナリストで、首都医校教授の植田美津恵さんはこう語る。

「あまりにも急激に体重の増減量を行うのは危険です。肝臓は身体をウォッチしていて、血中の脂肪分の管理を行っています。血中の脂肪分が多くなると肝臓に脂肪を蓄えるのですが、少なくなっても脂肪を蓄えます。これは飢餓遺伝子によって、万が一、エネルギーが足りなくなっても、生命活動を維持することができるように行われます」

 体重を一気に増減させるとこの肝臓の働きが混乱してしまい、脂肪肝になってしまうおそれがあるというのだ。

「脂肪肝は肝臓がんの一因にもなりえます。また、糖質を極端に制限しすぎたダイエットも、糖質の代謝能力が低下してしまい、糖尿病になるリスクも高まります。心身の安定や安らぎに関与するホルモン、セロトニンなどの分泌量も少なくなり、集中力がなくなることもあります」(植田教授)

歯を9本抜いた北村一輝

 役作りのため、体重の増減のほかにも、肉体改造を行った人がいる。

「北村一輝さんも、'98年公開の映画『JOKER 疫病神』で9本歯を抜き、ほかの歯を削るなどして、悪人であるという雰囲気を醸し出す人相にしたそうです。また、堤真一さんは映画『容疑者Xの献身』で冴えない中年男性に見えるよう、髪を抜いたり、生え際を剃ったりしました」(前出・映画製作スタッフ)

 しかし、やりすぎはよくないと植田教授は指摘する。

「歯も髪も、健康な状態なのに抜いてしまうのはもったいないです。歯並びは動くものなので、健康な歯を抜いたり、歯を削ったりすると、歯並びのバランスが崩れるのです。歯周病や虫歯、認知症のリスクが高まります。髪の抜け毛は若いうちこそいいですが、年をとってから行うとターンオーバーの周期が崩れ、2度と髪が生えないかもしれません。毛髪は紫外線や放射能などの有害物質から肌を守っているので、薄毛の方はがんのリスクが高まるともいわれています」

 そんなリスクを抱えてでも多くの役者たちは、演じるキャラクターに沿うように、さまざまな努力を行っている。