一方で、校長は、周囲にはいじめを否定してきた。

 サッカー部の保護者会では学校側はいじめを否定し、いじめ加害者の保護者にだけ発言が許された。

「私が話をしようとすると、“その話題じゃない”と言われて、司会者に発言を止められました。教頭先生は“LINEはただの文字です”といい、問題視されませんでした」(被害児童の母)

 その後も保護者への説明では校長は「いじめはない」との説明を繰り返したという。

 しかし、埼玉県教委や文科省は、学校の対応は不十分として、川口市教委に対して指導・助言をする。市教委も学校に対してきちんとした説明を求めた。

学校が提出したいじめ報告書。責任逃ればかりにあきれる

 学校側は「子どもたちが部活を引退する前に話し合いの場をつくる」と約束するが、反故にされる。家庭訪問をして、一人ひとりに説明するとも言ったが、のちに家庭訪問をしてないことも判明する。文科省や県教委が繰り返し指導・助言したにかかわらず、改善されないため、校長は文科省に呼び出された。異例のことだった。

 そんな中で、いじめの結果、不登校になった疑いがある「重大事態」として、市教委の「いじめ問題調査委員会」が17年2月に立ち上がっていたことが新聞報道された。

「いじめの重大事態と扱っていることについて、これより前のサッカー部の保護者会で学校側が説明するはずだったんです。でも、しませんでした。そのときから、“親が騒いでいるだけ”などの誹謗中傷が始まったんです」(同)

 この新聞記事を元に、「爆サイ」にスレッドが立ち上がった。当初は書き込みが少なかったが、全校保護者会が開かれた10月20日前後から、書き込みが活発になった。

ネットいじめは阻止できるのか

「これまで学校は説明会をしないと言っていましたが、文科省に“保護者たちが報道で事実を知るというのはありえない”と指導されました。その際、説明会で何を伝えるのか、学校ときちんと確認し合いました。文科省の指導で県教委も立ち会いました」(同)

 学校側はようやく対外的に、被害生徒がいじめによって不登校になったことを認めた。